オーストラリア アーネムランド アボリジニ追悼慰霊

平成20年7月7日


 アーネムランドはオーストラリア北海岸にあります。先住民アボリジニの土地で、北海道ほどの大きさです。

 戦時中に日本軍の爆撃にあったアボリジニを追悼慰霊しました。

 またオーストラリア兵として従軍したアボリジニもいます。

  

 ニュルンボイはボーキサイト鉱山の街です。ゴーブとも呼びます。

 人口のほとんどはヨォルングという、アボリジニの部族の人々が占めます。

 鉱山で働くため、南太平洋のトンガやフィジー、キリバスなどからも人が来ています。


 アボリジニを追悼慰霊するにあたって、まずは聖地にあいさつしました。

 聖地ガインガルは街の中心からすぐの湿地帯です。かつてはヨォルングたちの大切な狩場でした。

※ガインガルの入り口。看板に「遊泳禁止」とある。ワニに食べられるからだ。

 湿地帯は多種多様な生物の宝庫です。鳥たちは人を怖がりません。

 いまは自然遊歩道として整備されています。

 水辺に咲く睡蓮。ヨォルングにとって睡蓮と蛇は、重要なトーテムです。

 また、睡蓮(ウォーターリリー)は食べ物にもなります。


  

 聖地の奥に着きました。

 神呼びをして、この土地の先祖にごあいさつをします。


  

 そのあたりの木から枝をもらい、依り代にします。古神道の作法です。

 湿地のおくで、ツルのつがいがくるくる舞っていました。

 ツルはヨォルングのトーテムです。まるで先祖が迎えてくれているようです。

 この土地で追悼慰霊が無事行えるよう、また子供服のもらい手が見つかるよう、祈願しました。

 テラの会では、追悼慰霊を中心として、子供服支援を行っています。

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 ご先祖さまにあいさつを終え、道を引き返しました。

 ばったり、ヨォルングが朝ごはんのしたくをしているのにでくわしました。

 薬草で肉をいぶして焼いていました。水で煮たりもしていました。

 とても心やさしい人たちでした。


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