テラの会

ヴェトナム サイゴン河追悼慰霊

平成20年10月6日


 ホーチミン市にはサイゴン河が流れています。チャン・フン・ダオ像の近くです。かつてサイゴン陥落の時には、壮絶な市街戦の舞台にもなりました。

 戦争で亡くなられた全ての方のために、追悼慰霊を行いました。


※着物姿というだけで目をひく木村天山。何をしているのかと、高校生たちが目を丸くして見つめるなか、追悼の儀ははじまった。

※ついさっきまで雨が降っていた。曇り空である。古神道の作法にのっとって慰霊を進める


※このとき、河の下流、画面右のあたりで雷が落ちた。対岸である。

※雷雲はしだいに上流に移動し、何度か閃光がひらめいた。


※白人の観光客が近くまで来て、不思議そうに見ていた。このところ、追悼慰霊をすると必ず白人が現れるというジンクスができあがりつつある。

※神霊の依り代になる生木を空にかざす。少しずつ晴れ間が見えてきた。

※このあたりは日本領事館もある。この河にも、戦時中は遺体が浮いていたことだろう。戦争の爪あとは今でも随所に見られる。建物に弾の跡が残っている。

ホーチミンでの追悼慰霊は、この旅の目的の一つであった。社会主義の監視社会の中でどこまでできるか不安はあったが、わりにスムーズに行えた。何も問題は起きなかった。

※大祓え祝詞を唱え、祈りがじゅうぶん通じたのか、御幣を河に投げ入れる木村天山。

※また上流で雷が鳴った。稲妻が走り、轟音とともに落雷。木村の祈りに何かが感応したのだろうか。


 雷が鳴り響くなか、追悼慰霊は無事終わりました。

 この世の終わりを思わせる光景が、ベトナム戦争という凄惨な近代戦の追悼慰霊に似つかわしい感じがしました。

 しかし戦争はまだ終結していません。ベトナム戦争が引き起こしたあらゆる後遺症、民族移動、その他の矛盾に満ちた社会問題は、世界中に散らばり、今でも完全に解決してはいません。

 ひき続き国際社会はヴェトナムに注目していく必要があるでしょう。私たちの活動が、何かのきっかけになれば幸いです。

 テラの会は、追悼慰霊を中心に、子供服支援などの活動を行っています。よかったら私たちについて知って下さい。

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