木村天山旅日記

  マニラの悲劇・衣服支援

  平成21年9月 

 

マニラの悲劇・衣服支援 第4話

マニラでの、四日目は、何も予定はない。

ただ、レイテ島行きの、チケットを買うのみ。

 

朝の散歩を終えて、本格コーヒーの、店に出掛けた。

200円近い値段の、高級コーヒー店である。

 

普通は、19ペソのコーヒーを飲む。

それは、お湯と、インスタントコーヒー、砂糖、ミルクの粉がつく。

それを、混ぜて飲む。

 

単なる、インスタントコーヒーである。

それでも、満足するのは、マニラだからである。

 

前回、来た時に、知った、旅行代理店に出掛けた。

昼前である。

 

何人も人がいたが、中々、相手にしてくれない。

ようやく、太った女が、受け付けてくれた。

 

信じられないのだが、まず、あくびをした。

ユータイアドと、言った。

そう、疲れているの。それに、眠いの。

 

最初の会話である。

日本の会社なら、即刻、首である。

 

明日の、レイテ行きと、帰りのチケットを買いたいと言った。そう言った、つもりである。

タクロバンにね

 

はぁー明日ね

パソコンの画面を見た。

駄目、無い。

 

あっそう

では、どうしたらいいのか。

航空会社は、沢山あるはず。

それで、タクロバン行きの往復の値段を聞いてみた。

 

早口で、解らない。

すると、相手も、分かったのか、紙に書いてくれた。

 

そして、更に、別の会社に行くべく、会社名を書いて、ロビンソンにあるからと、言う。

ロビンソンとは、大型スーパーのことである。

そこに行けば、何でもある。

 

私も、そこの四階にある、目の不自由な人のマッサージ店に、二度出掛けた。

一番安いのだ。

一時間、350ペソ。700円である。

それに、上手だ。

 

会社名は、航空会社の、セブパシフィックである。

なーんだ、直接でいいんだ。

ロビンソンは、十時開店である。

 

私は、そのまま、ロビンソンに向かった。

しかし、店内に入るが、無い。

 

入り口の、警備員に、聞いた。

セブパシフィックは、ロビンソンの中ではなく、横に入り口があり、建物は、同じでも、入り口が、別なのである。

 

入ると、おじさんが、番号札をくれた。

それを、持って、椅子に座る。

二人目で、番号が、呼ばれた。

 

担当は、男の人。青年である。

ペラペラ、ぺラ、ペラペラ、ぺラと、よく分からない。

それで、私は、こちらから、レイテ、タクロバンと言った。

 

すると、いつ、と、聞く。

明日

帰りは

エイトデー

 

5日に行き、8日に、戻る。

 

オッケー、パスポート

はい

なんとかこんとか、で、なんとかこんとか

 

えっ

モーニングか、アフタヌーンか

ファットタイム

モーニング、10オックロック

オッケー

 

戻りは、モーニング、アフタヌーンか

えーと、アフタヌーンで

一時だよ

オッケー

 

これを、書いていても、疲れる。

 

そして、金額である。

片道、二千なにがし、で、往復、四千なにがし

先ほどの、料金より、安い。

日本円では、八千円と少しである。

 

早速、お金を出すと、なんとかこんとか、あっちで、と、言われた。

 

名前を呼ばれたら、あっちね

 

また、椅子に座って待つ。

そして、今度は、女の人から、名前を呼ばれた。

 

キムラ・・・

はーい

私は、あらかじめ用意していた、お金を出した。

 

チケットが、買えた。

 

そのまま、ロビンソンに入り、昼ごはんを食べようと思った。

 

食品スーパーもあり、私は、その前にある、店を覗いた。

すると、味噌ラーメンがあるではないか。

98ペソ。

味噌ラーメンで、通じる。

 

それが、実に旨かった。

日本のラーメンの、半分の量であるが、きちんと、出汁をとってあるのだ。

感激。

 

それから、スーパーで、少し買い物をして、ホテルに戻った。

ああ、疲れた。

 

レイテ島の話は、別枠で、書くことにする。

 

このまま、レイテ島から、戻ってきた話を、続ける。

 

出来事を、ただ、並べるだけの、日記ではなく、テーマ別にしようと思う、試みである。

だから、引き続き、マニラを書く。