パタヤは、チェンマイに比べて、暑い。
毎日が、真夏日である。
朝夕も、暑い。
だから、無理しない。
ゆっくりと、過ごすことにする。
最初のホテルで、三泊して、あまり行動はしなかった。
ただ、マッサージを受けて、休息する。
それでも、ホテルの部屋からは、よく出掛けた。
買い物である。
水を買う。時には、屋台で、昼ごはんを用意する。
私は、朝が早いので、パタヤの朝の顔を見る。
夜は、九時以降は、出掛けない。
パタヤは、丸一日、眠らない街である。
だらだらと、書く必要が無いので、特徴的なことを書く。
いつもと、違う、マッサージ店に出掛けてみる。
随分と、いかつい、女がついた。
骨格が、しっかりしていて、声も太い。
顔は、蟹さんのようである。
途中から、カトゥアイであると、知る。つまり、レディボーイである。
最初は、期待した。
しかし、そのマッサージは、手抜きである。
フットマッサージを頼んだが、ただ、撫でるだけ。
ストロング、オッケーと言うが、その時だけ、少し強くするが、また、撫でるだけ。
何度か、言ったが、諦めた。
しかし、その、マッサージ嬢は、次は、タイマッサージか、オイルマッサージをと、勧める。
そうだねーーーと、交わしているが、実に、しつこいのである。
こんな、手抜きのマッサージをされたんじゃあ、やる気は、起きない。
そして、極め付けが、オイルスペシャルマッサージの、お勧めである。
単に、射精マッサージである。
あのーーー、自分の顔を、見て、言って欲しいと、思うが、そこまでは、言えない。
彼、いや、彼女は、バンコクで、三年間、マッサージをしていたと言う。
しかし、マネーが少なくて、パタヤに来たという。
出身は、パタヤのすぐ近くの村だそうだ。
この、マッサージなら、チップも、出したくない。
ところが、料金を払う段になると、チップを要求した。
これは、本当に図々しい。
パタヤのマッサージ店では、チップを要求されることは、無い。
勿論、私は、二度と、行かなかった。
いつも、出掛けていたマッサージに、行ったが、いつもの嬢は、お出掛けだった。アユタヤに行ったというから、お客に、買われて、着いて行ったのだろう。それは、それで、良かった。金になる。
であるから、私は、新しいマッサージの店を探した。
パタヤには、タイ全土から、マッサージ嬢が、集う。
兎に角、少し歩けば、マッサージ店がある。
そして、やって貰わなければ、分からない。
賭けのように、マッサージにかかることになる。
料金は、安くて、タイマッサージ一時間、100バーツから、ある。
300円からあるのだ。
スタッフと、出掛けたマッサージ店では、一時間、150バーツ、450円である。
私には、若い女がついた。
期待しなかった。
ところが、技は、雑なのだが、力がある。
スタッフと、並んでマッサージを受けた。
スタッフの方は、年上であるが、手のひらが、冷たくて、体が冷えると言った。
私の方は、思わぬ、掘り出し物だった。
気に入った。
後で、オイルマッサージをすることにして、戻った。
手抜きされるより、雑でも力のある方が、よい。
翌日も、その子のマッサージを受けた。
四度目に、行った時、その子が、他のお客についていた。
すると、私の手を取り、私が、代わりにするという、嬢が、出て来た。
何と、その子の、姉だった。
姉妹で、同じマッサージ店で、働いているのだ。
二人は、パタヤの出身である。
姉の方も、まずまず、上手だった。
テキパキとした、マッサージである。
一時間を、無駄なく、使う。
中には、おしゃべりして、手を止める者もいるが、話をしても、手は、止めないのである。
私は、尋ねた、オイルマッサージでは、スペシャルをするのか、と。
すると、ああ、するよ、500バーツでね、と、こともなげに言う。
相場は、500バーツだった。
どこも、そうだと、言う。
ああ、だから、ノーセックスと、看板に書く所もあるのだ。
そういうことか・・・
それをする、マッサージは、マッサージパーラーと、呼ぶが、どこでも、お金を払えば、やるのである。
|