木村天山旅日記

  バンコクの日々
  
平成21年6月 

 

バンコクの日々 第1話

ラオス・ルアンバパーンへ、行く前に、私は、バンコクの、スタッフのアパートで過ごした。

 

スクンウィットの街中から、地下鉄で、三つ目の駅である。

本当は、高架鉄道を一つ乗るが、私は、歩く。

 

まず、アパート周辺でのこと。

 

私が挑戦したのは、水である。

水の自動販売機がある。いつか、それを、利用したいと、思っていた。

何せ、1バーツで、1リットルである。

 

ペットボトルを持って、自動販売機に向かう。

アパートの側には、沢山、設置されてある。

 

コンビニ、スーパーで買う水が、販売機では、とても安いのだ。

試しに、1バーツを入れてみる。

そして、開始のボタンを押す。これは、皆、勘である。

 

出た。

1リットルである。

そして、また、1バーツを入れて、結局、3バーツ分を買った。

 

だが、販売機は、5バーツの穴と、10バーツの穴がある。

それも、試してみようと思った。

 

何せ、慢性熱中症であるから、水を沢山飲む。

 

さて、その味は、美味しいのである。

軽くて、飲みやすい。清水である。

 

タイでは、これに決めた。

勿論、住民も、皆、それを、利用する。

屋台の料理も、それを、利用するので、今までのように、生野菜を嫌う必要がなくなった。

 

それにしても、水道の水が飲める、日本は、素晴らしい。

 

その付近の、屋台で、ご飯を食べる。

 

アパート専用の、レストランもあり、兎に角、安い。

平均料金は、30バーツである。約、90円。

三食食べても、三百円で、済む。

 

更に、果物の切り売り、とうきびなどは、10バーツである。

街中の、半額である。

 

一度は、高いレストランなるところに、行くが、それからは、二度と、行かない。

高級店は、高級店の、屋台には、屋台の味がある。

そして、多くの人、屋台の味を楽しむ。

その、付近の人と、共にするなら、屋台が一番であり、更に、人の付き合いがある。

人情に触れる。

だから、私は、屋台で、食べる。

それに、安い。

 

アパートの横の路地は、カラオケ屋である。

長屋のカラオケ屋がある。

夕方になると、女たちが、その前に、座り、客引きをする。

 

実に、しつこいので、私は、ゲイで、スタッフは、レディボーイということにした。

そういうと、きっぱりと、諦める。

そして、その後は、必ず、挨拶をする、関係になる。

 

それを言わなければ、腕をつかんで、アパートの玄関まで、来る。

アパートに、入ろうとする。

必死の形相である。

 

カラオケ、イコール、売春である。

 

ほとんどが、地方から、出て来る。

生きるために、必死であるという、形相を、私は、タイで、見るのである。

 

朝昼晩、物売りが、違う。

 

朝は、弁当売りである。

ご飯と、おかずで、20バーツから、30バーツ。

昼も、弁当売りと、アイスクリーム売りなどである。

アイスクリームは、10バーツ。

コンビニのものより、安いので、私は、それを頼む。

 

夕方になると、色々な、物売りが来る。勿論、毎日、来るわけではない。

私は、必ず、イカの炙りものを、買う。

 

タイにいると、酒がなくても、イカの炙りものが、旨い。

 

三枚で、20バーツである。約、60円。

 

それを、ベッドで、食べる。

 

色々と、売り物のものを買うが、実は、すべて、食べられるとは、限らない。

スタッフの部屋の、冷蔵庫に入れて、忘れていることもある。

また、スタッフに、食べられることも、多々あり。

 

大きな、ダブルベッドが、一つ、部屋の中にあり、私とスタッフが、寝るが、大半は、スタッフが、床に寝ている。

暑いから、床が、丁度気持ちよい、冷たさなのである。

 

寝る時には、エアコンを止めて、ただの、送風のみにする。

エアコンのまま寝ると、翌日は、鼻風邪をひく。

 

タイは、雨期でも、暑い。

特に、バンコクは、都会であるから、暑い。

東北や、北部に行くと、涼しくなる。ただ、今は、寒くなる地方もあるという。

寒冷化である。地球温暖化というが、タイでは、寒冷化の地域もある。

 

だから、冬物の衣類も、必要になる。

北部、東北部の、子供たちの服装が、日本の、春夏秋冬の服装に、驚いたことがある。

 

要するに、一日のうちに、四季があるようなものである。

信じられますか・・・